「Blockpost Software」についてのご紹介





 さて、このサイトにたどり着いたみなさんでしたら、多分少なくとも鉄道に興味がおありの方だと思われますし、もしかしたら連動装置等の専門的な知識に対する造詣が深い方もいらっしゃるかと思います。
 しかし、昨今の鉄道趣味者の裾野の広がり(ホント?)を受け、鉄道運行システムを解説する入門書籍も出版されるなど鉄道システムに対する知識の広がりを感じる一方、 それを楽しめている人がどの程度いるのだろう?という疑問が私の頭をよぎる事がよくあります。

 鉄道運転を楽しめるソフトは多種ありますが、鉄道運行を楽しめる国内ソフトといえば、スマートフォン向け「掌内鉄道」や、既にサポートは終了されていますが「シミュてつ」、さらにどちらかというと 業務用ではありますが「田形システムズさんのソフトウェア」などがあるかと思います。これらのソフトウェア群を私自身大変に楽しませて頂いておりますが、 一般的には「A列車でいこう」シリーズなどの鉄道経営疑似体験ゲーム等の人気の方が高いようで・・・え、前置きが長い?さっさと本題書け? はい・・・

 さて、イギリスの鉄道趣味界を俯瞰すると(私ごときが俯瞰なんてできないけど)、鉄道に対する興味の持ち方が日本のそれと少し異なるように感じます。
 その最たるものと感じるのが鉄道信号に対する趣味割合の高さで、signal boxがどうとかsemaphoreがなんだとか、イギリス人の懐古趣味の影響からなのか旅客鉄道の母国だからなのか、 伝統的な鉄道信号システムに興味を抱く人は比較的多いようで、私自身「なんだろう、この世界は?」と思いながら調べてみたらいつの間にやら魅了されていた、いやまだ入り口なのかもしれませんけど。

え〜本題です。
 「Block Post software」のソフトはそんなイギリスの伝統的な鉄道信号扱所を体験出来るソフトウェアです。日本のそれとは少なからず違いはありますが、そんな時代の列車運行の醍醐味を体感できる 興味深いソフトウェアです。  隣の信号扱所と連絡を取り合い、ポイントを一つずつ切り替え、踏切を閉め、信号を変える。そして列車を円滑に次の信号扱所に流して行く。 時にはダイヤに追われ、隣の信号扱所から「Is line clear?」と何度も問われ、「他の列車通してるんだよ、待ってくれよ」と悪態をつく。そして妙な所でミスをしてしまう 。ここまでをセットで楽しめるソフトウェアだと思います(笑)

 2016年9月現在、「Barnham Junction」「Gloucester Road Junction」「Exeter West」「Yapton Crossing」「Ford (Sussex) 」「Portcreek Junction」がリリースされており、 それぞれ特徴が異なります。踏切を擁する比較的単純な複線区間から、分岐駅、多方向から列車が押し寄せそれを多方向に流して行くジャンクション、入れ替え列車や貨物列車を含む 多数の列車が行き来する駅・・・。
始めのうちは試行錯誤と失敗の連続ですが、ルートごとにポイントおよび信号・関係する鎖錠を即座に取れるように、ベルコードや列車時刻やらを覚えていくと、 時の経つのも忘れ、いつの間にやらうまく列車を流しているそんな感じです。

 では、下記URLより実際のプレイ動画を御覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=cPuinXeA_jA
https://www.youtube.com/watch?v=vxWWBOV-lHE

 いかがでしょうか?「何の操作してるんだか分からない」そんなご意見もおありかと思います。
 ただ、少しでもご興味があれば、以上の動画等及び当サイトを参考に体験版からお楽しみ頂けるとよいかと存じます。

 参考までに実際の信号扱所の様子もリンクさせていただきます
https://www.youtube.com/watch?v=HfGUaVqSsKE

 ここまで、その魅力についてお伝えしてきましたが、注意すべき点もいくつかございます。

 ・まず、体験版は無料ですが、あくまでシェアウェアですから、フルで楽しむには32.5〜37.5ポンド程度の料金を支払う必要があり、その支払いはPaypalで支払う必要がある事。(クレジットカードまたは デビットカードなどをお持ちだと比較的簡単かと思いますが)
 ・ポンド支払いなので為替レートは日々異なり、支払い方法によって異なる為替手数料分を支払う必要がある事(レートが悪くなる等)。
 ・また、支払いから登録までいくつかの手順を踏む必要があり、ある程度このサイトで登録手順は紹介するものの、基本的には英語だらけのソフトウェアですから、それと格闘する覚悟をある程度は負っていただく事。
 ・なければ幸いではあるものの、トラブルがあった際は基本的にご自分で英語で交渉を行っていただく勇気のある事(でないと、結果的に私が対応する事になるかも、およよ)
 ・購入後も、土地勘のないイギリスの信号扱所で一人ぼっちな体験をなさらないように、いろいろと研究していただく必要がある事(私もまだまだ分からない事だらけ)。
 ・いろんな点で日本的なサービスは期待できないこと(日本人がきっちりしすぎ、時間に余裕がなさすぎと思うぐらいじゃないとだめですよ。)ゆったりゆったりリラックス。

 こんな所でしょうか?ただ、好奇心の強い方であれば、こんな壁乗り越えて楽しめちゃうと思います。ということで、イギリスの信号扱所体験を存分にお楽しみ頂けると幸いです。


※個人的な広報
少なくとも欧米各国において様々な運行シミュレータがリリースされていますが、個人的にはモダンな運行シミュレーションとしてSimSig等も愛用させていただいております。 SimSig内では説明書の各国現地語への翻訳ページがありますが、日本語への翻訳は現時点で行われておりません。どなたかお手数ではありますが、 英語及び鉄道信号への造詣の深い方は是非とも翻訳をお願いしたく存じます。私?どちらも下手くそですし、力になれませんしこちらだけで手一杯・・。 クレクレだ?いや、だってSimSigも面白いんだもん・・・。余力があれば私がいい加減に訳してもいいんですが、なかなか気が引けるものなので・・・ というより、プレイ動画も結構ありますから説明書なんていらないのではないかという気もしたりしなかったり・・。


Gloucester Road Junction Box sample image

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