Barnham信号扱所の特徴
基礎的なデータから順に見て行きます。
★隣接信号扱所は、
・Yapton (Littlehamptonへの支線があるFord方面) 東に1.2マイル
・Woodgate Crossing (Chichester、Portsmouth方面) 西に1.3マイル
・Bognor Regis(Bognor Regisを終点とする支線) 3.3マイル
(Bognor Regisからの上り線はIntermediate block signalであり、Bognorから0.4マイル離れたBersteadに設置されている「Bognor 信号扱所」から制御されている。)
★速度制限
本線は75mph、支線へのダブルジャンクション上での分岐は25mph、待避線等へのアプローチは15mph
★クリアリングポイント
・Yaptonからの列車
信号31/39が定位であり、その信号の外方の軌道回路Bが在線なしである事
・Woodgateからの列車
信号37/48が定位であり、その信号の内方の軌道回路AN及びATが在線なしである事
・Bognor Regisからの列車
信号55/65/56が定位であり、その信号の内方の軌道回路BOが在線なし、さらにBerstead上りIntermediate block signalが在線なしである事
(解説;当信号扱所内の各場内信号機は内方440ヤードを考慮の上で設置されている。軌道回路Bについては外方側と解説されているが、
配線図を見ると設置位置は内方から外方まで連続するものであるようです。)
注意点
上記のように、当信号扱所内の各場内信号機は内方440ヤードを考慮の上で設置されている為(場内信号機から転換機まで440ヤード以上確保されている為)、
・本線と支線の列車は同時に承認出来るパターンあり
・列車が下りホームに在線中であったり、転換機7・8が反位であってもYaptonからの列車を承認出来る場合あり
・転換機53の定位または反位によらず、WoodgateまたはBognorからの列車を承認出来る場合あり
・上りホームに在線中であってもBognorまたはWoodgateからの列車を承認出来る場合あり
★運行パターン
・PortsmouthとBrightonとを結ぶ速達列車
・PortsmouthとBrightonとを結ぶ普通列車、列車によりLittle hamptonへと分岐
・London bridgeおよびLondon victoriaへと向かう速達列車で、当駅でPortsmouthからとBognor Regisからの列車を連結して運行するもの
・上記の逆パターンで、London bridgeおよびLondon victoriaから到着し、当駅で分割、PortsmouthとBognor Regisへとそれぞれ向かう速達列車
・Bognor RegisとLittle hampton、Arundel、Three bridgesを結ぶローカル列車
・ChichesterまたはPortsmouthとBognor Regisとを結ぶ列車。この列車は上りホームに到着後、
ホームの先、信号35手前まで進出し、転轍器7および入換信号1を使って折り返すようにして下り本線ホームまたは待避線に進入するように運行する。
・ 加えて、小包列車や回送列車、機関車を主体とした列車等の運行があります。
(貨物列車はこの地域においてさほど重要な地位を占めていませんが、電化が行われるまで当駅の東側の側線に小さな石炭ヤードがありました。1960年代にはその役割を終えたものの、
側線については保守用列車の為に残されています。なお、上り本線と側線の間にある渡り線については、地上扱いのレバー26及び28ですが、早い時期から使われず固定されていました。
従ってシミュレーション内では再現していません。)
またこの地域は有名な保養地である為、夏の日曜日や競馬開催日(イギリスにおける競馬の重要性については他資料を参照して下さい)には、
旅客を輸送するための臨時列車及びそれに伴う回送列車や機関車の送り込み等が行われます。
Bognor Regisとの間にある当信号扱所管内のIntermediate block signal区間内に転轍器現場扱いの側線があり、
そこを発着しBognorとLittlehamptonを結ぶ1日1本の貨物列車があります。また、Woodgate Crossing Signal Boxへの要員(備品)輸送?が旅客列車により行われます。このような列車は必要があれば、
その旨が時刻表内に記載されています。
★支線へのベルについて
Bognor Regisへ向かう列車は隣接信号扱所より分岐のILC及びTESでベルが鳴ります。
Little hampton行きの列車についてはTESを4beatsとするのを忘れないように。
支線ILCを隣接信号扱所に対して送る事はありません。
★ホーム及び側線の有効長
ホームは一般車又は機関車+客車の12両分
上り側線(転轍器22から71の間)
客車15両分または機関車+貨車32両分
機関車引き上げ線(Engine siding)
単行の一般車4両分、または機関車+貨車12両分
客車留置線(Carriage sidings)
客車12両分
上り支線から待避線への到着列車
ルール39によるチェック(warning arrangement )を行う必要ありません。
★連結する列車の取り扱い
当駅で先行側列車に連結する後続側列車の為に上り本線及び支線の場内信号に誘導信号機が設置されています(信号56・48)。この信号機は軌道回路が在線となるまで反位としてはいけません。
また、常にコントロール下になければなりません。
それらの列車は正しい順番で進入させましょう。また、後続側列車が何かしらの理由で遅延している場合は出発信号は定位のままで待ちましょう。
さもないと、先行側列車が時間通りに勝手に発車し、後続側列車は連結出来ずに単独列車として走る事になります。これはTrain Routingエラーペナルティを被る事になります。
列車の連結自体は旅客の降車の後、信号扱手の介在なく、駅係員のにより執り行われます。
★分割した列車の取り扱い
分割は下り本線または待避線で行われます。分割自体は信号扱手の介在なく、駅係員のにより執り行われます。
加えて後続側列車として到着し、分割してBognor Regisに向かう列車の中には、先行側列車発車後、待避線に入換を行い、発車時刻となるまで待つダイヤが設定されているものもあります。
また、分割した列車に共通する注意点として、先行側列車のが出発信号機を通過の後に速やかに定位にしましょう。さもないと、後続側列車も駅業務終了後に先行側列車に引き続いて発車しちゃうよ…!
先行側列車が在線しているにも関わらずね。
★ChichesterやPortsmouthから到着し、Bognor Regisへと向かう貨物列車
このタイプの列車は上記したChichesterからBognor Regisへと向かうローカル列車のような入換に加えて、
機関車の連結位置を逆にするため、機回しを行う必要があります。これは、列車をまず上り側線に到着させ機関車の切り離しの後に、機関車を下り本線または待避線を経由して機回しを行い、
その後に入れ換えをします。
★Blocking black
上り本線から信号21によって逆線出発する際は、Woodgate crossing block(Intermediate block)まで在線なしであり、
Woodgate crossing block indicatorがTrain on Lineであるか、他の到着列車が信号37により停車していなければなりません。
また必要により、Blocking back inside Home signal (2ー4ベル)を使います。
なお、Blocking back inside Outside signal(3ー3)やShunting into Forward signal(3ー3ー2)については当信号扱所では使用してはいけません。
Section clear but Station or Junction Blocked(規則5)はこの信号扱所では取り扱ってはいけません。
当信号扱所のFPLはstand NORMALです。定位状態でロックです。従って、転轍器の状態を変える前にFPLを反位とする必要があります。
★当駅のFlank Protectionについて
配線図をご覧になりながら考えてみて下さい。
当駅下り側にはダブルジャンクションが2セットあります(そこに待避線からぐ下り本線及び支線方面の線路が交錯する形です)。これらは互いに近接している為に、
それぞれを互いに鎖錠しています。順番に考えていきます。
まずはそれぞれのダブルジャンクション
53は51を反位に鎖錠、52は50を反位に鎖錠。従って、53を反位とする為には51が反位でなければならない、逆に51を定位とする為には53は定位でなければならない。
また、52を反位とする為には50が反位でなければならない、逆に50を定位とする為には52は定位でなければならない。
続いてダブルジャンクション同士の鎖錠です。
51は50を反位で鎖錠している。53は50を反位に鎖錠している(進路確保条件)。
従って、51を反位とする為には50が反位でなければならない、逆に50を定位とする為には51は定位でなければならない。また、53を反位とする為には50が反位でなければならない、
逆に50を定位とする為には53は定位でなければならない。
(勿論、転轍器64について見ると、転轍器51・52・53・54を反位とする際に定位に鎖錠されます。)
従って、FPLがstand NORMALである事を考慮すると、これらのジャンクションに関与するレバー(51・52・53・54)を反位に操作する際は、49+51、54+50をまず先に操作すればよい事になります。
★当駅で終着した列車の取り扱い
当駅止まりの列車は適切なホームに到着後、乗客の降車が完了すると、状態表示がSTOPPEDから、Train Terminatedに変わり、dialogue boxが表示されます。
このdialogue boxは到着した列車を次運用に割り当てるか(REDESINATE)、入れ換えを行うか(SHUNT)、或いは後にするか(Do This Later)を問うものです。
既に列車が次運用の位置に居る場合、素直に次運用に割り当てればよいかと思います(注意点としては、次運用が旅客列車の場合、ホームに面した場所に停車している場合のみ有効な点です)。
また、個人的にはダイヤに従って運用している場合、あまり使う事はないかと思うのですが、到着列車を違うホームに移動したり車庫へと入れ換えれ際は、入れ換えボタンを押す事となります。
この場合、列車は信号に従って移動します。さらに、その列車の次運用が旅客営業列車の場合、時刻表に定められた出発時刻より前にホームに据え付けを行い、
次運用への割り当ての為にREDESINATEを押しましょう。なお、他の事で手一杯ならば、後にするボタンを押すと、dialogue boxを閉じる事が出来ます。
その後次運用割り当てや入れ換えをする時は下部のツールバーにあるボタンで操作を行います。
★貨物列車の入れ換え
Barnhamのヤードや側線に入れ換えが予定されている貨物列車は、上りホーム・下りホーム・待避ホームの適切なホームに停車後、列車状態表示がSTOPPEDと表示されます。
乗務員が駅係員と入換準備や時刻の承認を行われると、状態表示がwaitingに変わり、shuntボタンがアクティブになります。ボタンを押すと、信号に従い入れ換えを開始します。
発車時刻となるまでその他の介在を必要としません。

Copyright© 2017- これであなたもシグナルマン?! 「Blockpost Software」を楽しもう